悔しい近畿大会

 2年ぶりに開催された近畿大会、今年は滋賀県での開催でした。

 1回戦は兵庫県の社高校との対戦。社高校は長く市立尼崎とともに兵庫県代表としてインターハイに出場してきた伝統校です。今年はベスト8での出場ですが、伝統校のバレーに油断は禁物です。

 第1セットは序盤から一気に連続ポイントをあげてリードして危なげなく奪取します。第2セットは点の取り合いになりますが、中盤からリードして24-19のマッチポイント。ここから最後の1点が取れずに驚異の粘りを許すことに。24-23まで連続4失点を喫し、次のスパイクも決まらずにラリーに・・・。しかし、相手のレシーブがネットを越えたところをセッターが押し込んでなんとか勝利を手に入しました。伝統校の意地と粘りを最後にみせつけられました。

 

 2回戦は大阪の昇陽高校との対戦です。こちらは逆に新進気鋭の実力校です。もちろん中学校は何度も全国優勝した実力校で、その優秀な選手たちがついに他校に行かずに高校に上がってきました。今回は4人のスーパー1年生がすぐにレギュラーになっていて、これまでとは別のチームになっていました。

 第1セットは相手を意識しすぎてミスを出し、ゲームの主導権を手放してしまいました。第2セットは自分たちのプレーを取りもどして終始リード。途中からとりあいになり、逆転を許してしまいます。マッチポイントを握られてから今度はこちらの驚異の粘りでジュースに。ブロックをスイッチしてエースにエースをマッチアップして、ワンタッチをとり逆襲・・・ここでつづけてスパイクミスを出してしまい、24ー26で敗れました。こちらに傾いた流れを手放してしまいました。

 

 ゲーム中の不安定な流れを即座に解決できなかったことが大きな課題として残りました。今まで積み残していた課題を痛感させられる展開となってしまいました。勝敗のカギが自分たちの手の中にもあったのに手放してしまうことになりましたので、この教訓をいかして次の私学大会、春高予選につなげていきます。

 試合に勝てば「自信」になりますが、負ければ「学ぶ」ことになります。「学ぶ」ことを生かすのは私たちの仕事ですので、暑い夏のちょっと涼しくなった体育館で地道に積み上げていきたいと思います。

遠くから応援していただいたみなさん、本当にありがとうございました。これからも変わらず応援をよろしくお願いします。