練習納め

 花園高校男子バレー部は本日をもって年内の練習を終えました。近畿私学大会が終わってから、1・2年生だけの新チームの体制へ切り替え、すぐに近畿大学に合宿に入らせていただきました。例年こちらの合宿には春高出場校も含めて、たくさんの学校が参加しています。どこも各県の上位校ばかりです。本校は2年間レギュラーを務めてきた3年生の両エースとセッターが抜けたため、まったく新しいチームになったといっても過言ではありません。サイズもかなりダウンした印象で、迫力がなくなったことは否めません。しかし、この合宿では思いのほか勝負強いところも見せてくれました。他校の先生方から「ボールが落ちない」としばしばお褒めをいただき、まだまだバリエーションはないながらも、時折力強い攻撃も見ることができました。

 そして今回は初めての試みとしてリベロとミドル1名をのぞいてすべてメンバーを入れ替えた「もう1つのチーム」をつくって半日ずつゲームに出場しました。多くの部員がいるため、いわゆる「Bチーム」とは意味合いの違う、力のあるチームをもう1つ作ることができています。そのチームにも半日試合を続けることで、個々がどんなプレーをすることができるのか、誰と誰の組み合わせがおもしろいかなどを見極めることができました。しかもその「もう1つのチーム」が大善戦を見せ、2日目には大阪の優勝候補の学校の新チームを参加校の中で唯一撃破するという成果まで見せてくれました。もちろんその中には自分のプレーがうまくいかず悔しい思いをしたり、当然ながらそのために出場機会を失っていった選手もいます。しかしこういった、壁にぶつかったり、チャンスをつかんだりするところからがその人の「胆力」が問われるのです。人以上に努力し、できるようになるまで自分と向き合い、次のチャンスを絶対生かそうと虎視眈々と準備をしながらチームに尽くす。その姿勢を持てるか、それが徹底できるかが、こういった競争の場に身を置くことで問われることになります。年が明けてからはレギュラーの大枠と、そのリザーブやバリエーションを見通しながらチームを作っていくことになります。新人戦から先輩が残してくれた全国私学大会出場の機会に向けて、じっくりとチーム力を高めていきたいと思います。

今年も1年、花園高校男子バレーボール部を応援いただき、そしてこのブログを読んでいただきありがとうございました。
部員や保護者さんにもインフルエンザや体調不良が出ています。みなさまも健康に十分ご注意いただき、よいお年をお迎えください!